2021年2月7日、第55回スーパーボウルが開催されました。
スーパーボウルとは、アメリカで開催されるアメリカンフットボールの優勝決定戦です。
今年はコロナ禍での開催ということで、観客数をおよそ3分の1にあたる2万5千人に制限して行われました。
例年に比べ観客は少ないですが、史上初となる、出場チームのホーム地(フロリダ州タンパ)での開催、The Weekndによるハーフタイムショーなどで大いに盛り上がりました。
しかしながら、コロナ禍になる前と比べて大きな違いが試合に見られました。
それはクラウドノイズの存在です。アメフトでは、攻撃チームの指示伝達を妨害するために、守備チームのファンが大きな声を出すクラウドノイズという文化があります。これは、地元ファンは12人目の選手であるという考え方が根付いているためです。
このクラウドノイズの威力はすさまじく、音の大きさは142.2デシベルを記録し、ギネス認定された例もあります。140デシベルは目安として、間近で聞くジェットエンジン相当とされています。
今シーズンは人が少なく、大きな声も出せないということで、本来は禁止とされている人工的な70デシベルのクラウドノイズをスピーカーで流すことが義務付けられました。70デシベルは間近で聞く掃除機相当となります。それに加える形で、スタジアムの数少ない地元ファンは手を叩いたり,音を鳴らすための板をバチバチと客席に打ち付けたりして選手達に音を伝えていました。
スタジアムに大歓声が戻り、会場が感動に包まれる日を心待ちにしています。
(金)