平成の終わりに伴ない、いろいろなメディアで平成を振り返る特集を見かけます。4月17日のYahoo!ニュースにも「CD売れて売れなくなった平成」という見出しが付けられたアーティストの小山田圭吾さんのインタビュー記事がありました。
【「音楽は空気の振動に戻りつつある」小山田圭吾と音楽の30年】
この記事の中に「音楽CDの生産金額とライブ・配信の売上高の推移」というグラフがあり、音楽CDの生産金額は1998年をピークに徐々に減ってきていることがわかります。
私が子供だった昭和の時代、音楽を買うと言えばレコードかカセットテープでした。それが平成でCDに変わり、令和が始まろうとしている今は配信(ダウンロードやストリーミング)が主流です。配信限定でリリースされる曲もどんどん増えてきています。私は未だにCDを買う派ですが、この1年を振り返ってみると1枚もCDを買いませんでした。「良さそうな曲がある」「あのアーティストが曲を出した」という時にYouTubeで検索すると、大抵そこで聴けてしまうからです。CDを買う派と言いながらも、品定めには結局無料配信を取り入れています。
先ほどのグラフからは、ここ10年でライブの売上が伸びていることもわかります。小山田さんのいう、“空気の振動”を特別なものと考える人が増えているのかもしれません。現状ライブは人数や場所の制約があり、誰もが参加できるものではありませんが、今後5G(超高速通信)が普及すれば、どこにいてもリアルタイムで、臨場感のある3Dライブを購入して楽しむことができそうです。令和の時代、音楽を消費するスタイルはどう変わっていくのでしょうか。楽しみであり、それについていけるのか少し不安でもあります。
(幸)