氷を削る音

ソチオリンピックが開幕し、テレビ等メディアは五輪一色です。正直、そこまでウインタースポーツに興味のない私にとっては早くもおなかいっぱい状態ですが、フィギュアスケートだけは妻が好きなこともありよく観ております。

そのフィギュアスケートの中継では最近、氷を削る音が良く聞こえるような配慮や工夫をしている放送をたまにみかけます。
この氷を削る音、最初はただ耳障りなだけでしたが、選手の滑り方や技によって音の大きさや質が異なり、「こういう滑りの時はこういう音が鳴る」という動きと音の連動性がわかってくると、非常に迫力を感じられるようになりました。
フィギュアはテレビでしか観たことが無く、スケートそのものも未経験な私にとっては、この配慮は非常に有難いと感じました。

思い返せば、他のスポーツでも現場の音が聞こえるという臨場感は良いもので、だから皆、現地へ観戦に行くわけです。
少し脱線しますが、野球中継ではもっと観客の声援やヤジがクリアに聞こえるようにすれば、個人的にはすごく面白いと思います。
放送というものはそこまで含めたリアルを伝えることこそが本質なのでは、と常々思います。

(課)