言葉は生きていく上で必要に迫られ生まれたもので、魂からの叫びが言葉という音になって表れたものと言われています。
原始的な言葉は「アー」、「ウー」等の自然発生音から始まったものであると考えられています。
「あ」・「い」・「う」・「え」・「お」の言葉のイメージとして
「あ」というと、大きく口を開いて元気な感じがします。
「い」というと、口を横に開いて、はにかんだり迷ったりしている様子、
「う」というと、口をすぼめてとがらせて、ちょっと不本意な感じ、
「え」は「あ」とよく似て元気に口を開きますが、言葉としては、え?と尻上がりになるようなイメージがあります。
「お」も「う」と似ていますが、こちらはずっと元気がいい感じですよね。
笑いの表現として、
「a」アハハは明るい笑い声。
「i」イヒヒは相手を突き刺すような皮肉のこもった笑い。
「u」ウフフはうちに何かを含めた笑い。
「e」エヘヘは自己卑下する下品な笑い。
「o」オホホはおっとりした雅びな笑い。
また、「さらさら」「するする」などのように[s]で始まる擬態音には滑らかさを表わすものが多く、[s]という子音の連続性に関係するのではないかという説もあります。
さらに、「ばりばり」と「ぼりぼり」などのように[a]と[o]が交替するだけで似たような意味を持つペアが多数存在することを挙げ、[a]という母音には「拡がり」のニュアンスが、[o]という母音には「部分」「内包」のニュアンスが含まれているということが指摘されています。
このほか、有声音と無声音のペアでは、有声音の方が分量・数量の多さを表わす傾向にあるようです。
(直)