「電車内での電話」

最近引越しをして、電車に乗っている時間が長くなりました。
そのせいか電車内で電話を使っている人をよく見かけるようになりました。

あまり気にしないという方もいますが、私は結構気になってしまいます。腹が立つ、という意味ではなく本を読んだりしていても意識がそちらに向いてしまいます。

しかし一方で、電話ではなくその場でおしゃべりしているのはそれほど気になりません。声の大きさはそう変わらないと思うのですが、なぜ感じ方が違うのか不思議でした。皆さんはそのような経験はないでしょうか?

かつて心理学を学んでいたという知人に酒の肴でこの話をしたところ、以下のような回答が返ってきました。

なんでも人間の脳は無意識に会話を予測しようとしてしまうらしく、会話のうち一方の話し手の声のみが聞こえるような場合では、不完全で断片的な情報から予測しようと脳が頑張ってしまって意識がそちらに向いてしまいがちになるそうです。

なるほど、言われてみればそんな気がします。
少し調べてみたところ、似た内容のニュース記事も見つかりました。(ニュース記事ですのでリンクが無効になっている可能性もあります。)

[Be kind: text, don’t call](http://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/be-kind-text-donrsquot-call-1979258.html)(リンク切れ)(※英語です)

他人の電話の声に苛立つ理由は「会話の半分しか分からないから」

などと考えているとますます気になるようになってしまいました。
もちろん電車内での電話の使用は控えた方がいいですが、どうしても気になってしまう場合はあえて意識的に内容を予測しようとしてみるのも面白いかもしれませんね。

(囿)