「スキー場での雪」

先日、月曜日の夜から次の日の朝にかけて雪が降り、少し積もりました。雪が積もったのは今シーズンでは初めてかもしれません。

ちょうど降っている夜10時位に、駅から自宅まで歩いて帰りましたが、毎度、雪が降っているときに外に出て感じることは「静か」であるとことです。(もちろん「寒い」とも感じます(笑))

以前の記事「2008年2月 8日 (金)「静かな雪の朝」」で(太)さんが書かれていますが、雪は、吸音材のグラスウールと同等の吸音力があるため、雪が降っていると辺りがかなり静かです。

また雪が降ると思い出すのがスノーボードでの体験です。スキー場で雪が降り始めると、滑っている人は視界が遮られる上に音まで聞こえなくなり、方向感覚が狂ってきますが、それを身をもって体験しました。

スノボードを始めて間もないときに、頂上近くで突然の大雪に遭遇し、突如視界が利かなくなり、滑るコースがよく見えない状況に陥りました。

そのコースは、当時の自分レベルにとっては、かなり急な斜面であったため、焦りながら、慎重にゆっくりと降り始めました。

降り始めて、さらに自分を焦らせたのは、さっきまで聞こえていたはずの場内放送の音楽などの周りの音が、まったく何も聞こないということでした。

聞こえてくるのは自分の呼吸と足元のボードが雪を切るかすかな音のみ。

なんとか転ばすに下まで滑り切ったとき、視界が広がると同時に場内放送の音楽も聞こえ始めたことで、「ホッ」とした安心感を得たのを覚えています。

スキー場で流す音楽は決まりきった定番なものが多いため、いつもは「もう聞き飽きた。聞きたくない」と思っていましたが、この時だけは「その音楽は何度聞いても良いかも」と思ってしまうのでした。

(土)