「秋の気配 コオロギたちの大合唱」

まだまだ、暑い日が続いていますが、もう秋はそこまでやってきているのだな。と感じることがあります。いつの間にか蝉の鳴き声は消え、日暮れと夜明け近くに虫の声がよく聞こえるようになってきたからです。

私の家には、小さな庭がありいろいろな草木や花が植えてあります。その草木をすみかにしているコオロギたちの鳴き声が、ひととき涼しさを運んでくれます。しかしだんだんとその声は大きくなり、それぞれの歌声を競うかのように一斉に鳴き出します。
リーリーリーリー・ジッジッジッジッ・リーンリーンリーン・ジジジジジジ・コロコロコロコロといろいろな鳴き声が大合唱に変わります。

コオロギの鳴き声(22秒)

調べてみると、コオロギの仲間は、それぞれ独特の音をだして情報交換をしているそうで、左右の羽根を擦り合わせ音をだし、前脚にある耳(鼓膜器官)で音をキャッチしているとか。

鳴き方にも3種類あります。
・自分の縄張りを示したり、メスに居場所を知らせたりするコーリングソング。(音量が遠くまで響く本鳴き)
・近寄ってきたメスに求愛するコートシップソング。(明け方に聞かれる弱い鳴き方の誘い鳴き)
・オス同士が縄張り争いのケンカをする前に、相手を脅し合って遠ざけるアグレッシブソング。(激しい鳴き方の争い鳴き)

私がどの鳴き声を聞いているのか、ときには子守唄に聞こえたり、ただただ騒々しく感じたり、コオロギたちの歌声にも意味があったのですね。

(晴)