夏の終わりには、ベン・E・キングの主題歌とともに、映画「スタンドバイミー」を
思い出します。
子供の時には、線路の上をどきどきしながら歩いたり、古釘を踏ませて磁石にするなど
今では考えられないような遊びをしていました。
ただ「石」を踏ませると危ないということで、それだけはNGにしていたように記憶しています。
(実際は石を踏んでも脱輪しないそうですが)
線路には、小石(砂利)が敷き詰められ、レールを下や横から支えています。
この小石を「バラスト」といい、上記の役割のほか、列車通過時の①荷重を分散させ、
②振動を吸収し、③音を小さくするという効果もあるようです。
その他、雑草を防ぐ、水はけをよくするという期待もありますが、繰り返しの通過により
枕木の沈下やズレ、バラストが割れて小さくなると、クッション性が損なわれるなどの
デメリットがあります。メンテナンスが大変なんですね。
最近では、メンテナンス性の向上(省力化)のため、コンクリートを敷き詰めた
スラブ軌道を使われることが多くなってきました。
「弾性まくらぎ直結軌道」では、弾性材を介してコンクリート製の基礎に固定。
振動を吸収する構造になっており、バラストがなくても荷重分散することができます。
しかし、コンクリートの平らな表面が露出したままだと、走行時に発生する音が反響し
苦情に繋がる場合もあるようです。
そのため、騒音が問題になりやすい区間では「消音バラスト」と呼ばれる小さいバラストを
敷き、音を吸収しているとのこと。
この軌道は、つくばエクスプレスなどで使われているようです。
(一)