このタイトルを見るだけで目をそらしたくなりますが、最近、かつてないほどギリシャ文字が注目されている気がします。
そこで、「古代ギリシャ語由来の言葉」について調べてみました。
ざっとネット検索するだけで、身近な言葉が驚くほどたくさん出てきます。
(1) オーケストラ(ギリシャ語の語源:orkestra)
(2) カリスマ(ギリシャ語の語源:kharisma)
(3) タレント(ギリシャ語の語源:talenton)
(4) トラウマ(ギリシャ語の語源:trauma)
(5) ドラマ(ギリシャ語の語源:drama)
しかし、あまりにも多いため、即興ラップのネタにもしない限り、ただ列挙するだけではまったく面白くないことに気づきました。
少しトピック(ギリシャ語の語源:topica)を深める必要があります。
ここで、古代ギリシャ語の言葉について、語幹・接頭語・接尾語のレベルで見てみることにします。
これを知れば、外来語に対するアレルギー(ギリシャ語の語源:allos+ergon)を持っている人は少し気が変わるかもしれません。
例えば、「接頭語」でいうと、「大きい・小さい」の意味を持つマクロ(語源:makros)とミクロ(語源:mikros)という言葉があります。
「接尾語」については、アート系の雑誌で目にする「イズム(語源:ismos)」という語尾は~的・~流のように「主義」の意味で使われます。
このように、だれでも古代ギリシャ語の接頭語・接尾語・語幹を既存の言葉に追加したり、組み合わせたりして新しい単語を作ることができます。
漢字の文化では言葉を自在に接続したり組合せたりすることが普通なので、日本人にとってとてもわかりやすいです。
例えば、先ほど登場した「アレルギー」という言葉には、Pirquetというオーストリア人の科学者がギリシャ語のallos(=異なる)
とergon(=仕事)というギリシャ語を自分で組合せ、「異物がもたらす影響」という意味を込めたそうです。
ところで、「アニモ」はポルトガル語由来の言葉ですが、語源はラテン語の「魂」です。今度はラテン語について深掘りしてみたいですね。
それまでに「オミクロン」の「トラウマ」が終わっていてほしいです。
(桜)