うだるような暑さが続く今年の夏ですが、先日友人の思い付きで川崎大師の風鈴市に足を運びました。その涼やかな音色に涼を求め会場は多くの方でごった返していました。
今年で23回目となるこの催しは毎年7月に開催され、全国各地の個性あふれる風鈴およそ900種類3万個が集結します。また、川崎大師オリジナルの「厄除けだるま風鈴」も限定で販売されるのでこれを目当てに来られる方も多いようです。
風鈴といえば日本の夏の季語でもあり、その見た目や音から涼を感じさせるものをイメージしてしまいますが、国や地域によってそのデザインや使われ方がかなり異なります。
例えば米国だと風鈴はwind chimeと呼ばれ、ガーデニングやお庭の装飾として使われるケースが多く、夏以外でも吊るしっぱなしです。
長さが異なる複数の金属の管で構成され、特定のコードやメロディーが鳴るように調整されています。また、涼を求めるためのものではないので、見た目もゴツく、無機質で飾り気のないものが多いです。
こちらでサンプル音が聞けます。(ウッドストック社のウィンドチャイムの例)
一方、中国では風鈴を風水的な意味で使うことが多く、その色やデザイン、吊るす場所などを特に気にされるようです。
風鈴市でも多くの外国人が日本の風鈴を興味深く鑑賞していたのが印象的でした。
今後国際化が進んでいく中で、他国の多種多様な風鈴の音色が軒先から聞こえてくる日もそう遠くはないのかもしれません。
(笹)