遅れ馳せながら、直木賞受賞作品の「蜜蜂と遠雷」を2月に読みました。
ピアノコンクールを舞台に、天才たちがお互いに影響を与えながら切磋琢磨する姿や、その演奏する音楽を描いた作品です。特に作品中で演奏される音楽は、演奏者の心に浮かんでいる景色や感情を文章で描くという形で様々に表現されており、ネット上のレビューなどでも評価されているようでした(マサルが弾くリストのピアノ・ソナタ ロ短調だけは、付いていけませんでした)。
やや長い作品ですが、とてもテンポよく読めるので、休日に一気に読んでしまいました。
読んでいて残念だったのは、仕事で音声を扱ってはいるものの音楽の知識はほとんど無いこと、ほとんど音楽を聴いていないことでした。それでも十分面白かったのですが、実際にピアノを弾いたことがある人やコンサートに聴きに行っている人であればもっと楽しめただろうと思いました。
この作品を読むと、実際の曲はどんなものか聴きたくなるのですが、調べたところ、この作品に登場する曲が聴けるサイトがありました。作者が監修している有償サービスもあるのですが、[ネット動画を集めたサイト(http://www.piano.or.jp/enc/news/2017/02/03_22628.html)(リンク切れ)] もあったので、時間のある時に聴いてみたいと思っています。
(光)