あまり意識することはないですが、「音」も絶滅することがあります。
自然界の音はもちろんそうですが、人工的な音も時とともにその役割を果たし終え、この世から消えていきます。
例えば、タイプライターの音、豆腐売りのラッパなど。
かつてはハイテクの象徴とされていた音も、時代に流されてしまうことがあります。
むしろ、そのせいで寿命が更に短いのかもしれません。例えばWindows95の起動の音、パックマン(昔のビデオゲーム)の音などがそうです。電子レンジの「チン」も今はほとんど聞きませんが、オノマトペとして定着しました。
そういった「絶滅危機」に瀕している音を救おうという動きがあります。
「音のオンライン博物館」のようなシンプルなコンセプトですが、一聴の価値はあります。
[Museum of Endangered Sounds](http://savethesounds.info/)(リンク切れ)
古い映画を見れば、そういった異時代の音に出会えるチャンスがたくさんあります。
蒸気機関車の汽笛、馬車、昔風の言葉づかい。更に、昔のサイエンスフィクション映画の音に耳をすませば、当時として未来的に聞こえた電子楽器がいかに的外れなのかなど、注目できるところがてんこ盛りです。
皆さんも、遠い昔に耳を傾けてはいかがでしょうか。
(桜)