機の音、製糸の煙、桑の海

私の故郷である群馬県の富岡製糸場が世界文化遺産に登録される見通しとなりました。
世界遺産登録を目指すという話を聞いた時は、身近な存在であった富岡製糸場と世界遺産という言葉とに大きなギャップを感じ、正直「なんて馬鹿げたことを」と思いました。

タイトルは、織物、製糸、養蚕の盛んだった群馬を、徳富蘆花が詠ったものです。
私が子供の頃(1980年代)は、まだ近隣の農家で養蚕も行なっていましたし、桑畑も沢山ありました。今の子供たちは、蚕がガサゴソと桑を食べる音を聞く機会も少ないだろうと思います。

富岡製糸場は、設立当初に近い状態で建物が残っている点以外に、ボランティア解説員が丁寧に説明してくれることも魅力です。
多くの方に足を運んで頂き、地元が活性化して欲しいと思います。

(光)