色聴という言葉をご存知でしょうか?
色聴は「音を聞くと、色が見える」という現象です。
ロシアの作曲家スクリャービンの例が有名で、ハ長調(C)は赤、イ長調(A)は緑、というように、「音階や調性音楽を聴くと、色が見える 」とのこと。
色聴は共感覚の代表的なもので、上記以外にも「味に形を感じる」「音に温度を感じる」といった例があるそうです。
100年以上前から研究されていますが、最近ではfMRIという脳機能の可視化装置を使って研究が進められています。
共感覚とは、「1つの物理的刺激によって複数の感覚知覚が引き起こされる現象」と人口の 0.04~0.05% (Simmer et al., 2006)程、いらっしゃるそうです。
共感覚の能力を持つ人の男女比は女性の方が圧倒的に多く確認されています。
また、共感覚を持つ方は記憶力が高かったり、芸術性に優れるそうです。
只の連想じゃないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
共感覚には再現性があり、テストができるサイトもいくつかあります。
http://www.synesthete.org/
http://www.synaesthesia.jp/whatch.php
私も試してみましたが、残念ながら再現性はなく、私には共感覚は無さそうです。
以下は色聴の方の認識例です。
http://ist.ksc.kwansei.ac.jp/~nagata/synesthesia/
如何でしょう?まるでワインのソムリエのようですね。
ワインのソムリエは、味覚により引き起こされる他の感覚を表現しているのかもしれません。
「ビロードのような滑らかな味わい」
(一)