「発車メロディの効果」

最近では駅で当たり前のように聞こえてくる発車メロディですが、本格的に導入し始めたのは1990年代に入ってからのようです。
発車ベルから電子音化したベルに代わり始めたのは1970年代後半からということですが、最初の頃は耳障りで不評だったらしく、その後、音響機器メーカー等の協力を経て、今のような楽曲の発車メロディへと発展していきました。

地域によっては工夫を凝らした発車メロディを使用している駅も多く、場所に関連した楽曲を使用していることも多いようです。
例えば、野球やサッカーのスタジアムの最寄り駅では応援歌が使われていたり、その土地のお祭りの楽曲を発車メロディとしている駅もあるようです。
JR山手線では駅ごとに異なる発車メロディを使用しており、発車メロディを聞いて今どの駅にいるのかが判断できるので、音が場所の情報を提供してくれているという見方もできると思います。

また、これから忘年会のシーズンですが、帰りの最終列車で危うく寝過ごしてしまいそうなときにも、発車メロディに助けられるという方もいらっしゃるかもしれませんね。

(南)