夏の風物詩の声として親しまれていたコノハズクの声が、原生林の減少とともに各地の有名な生息地では聞かれなくなりました。関東地方でコノハズクの声が聞ける場所を趣味で探し求めています。
昨年は奥志賀で収録したコノハズクの声を「音のソムリエ」へ掲載しました。今年は静岡県奥大井川のコノハズクの声を掲載したいと思い、昨年収録した場所に行き2日間粘りましたが、コノハズクが鳴いてくれませんでした。地元の方からは前日はコノハズクの声が聞こえたとの事でしたが、今年は収録ができず残念でした。来年もチャレンジします。
昨年収録した奥大井川のコノハズク音声を掲載しますのでお聞きください。大井川を挟み河畔の対岸で鳴いている声を収録しているためかなり小さな声です。奥大井川は深い渓谷でまだ自然が残されています。アカショウビン、ヤマセミがまだ沢山いました。独特な声で鳴くアカショウビンの声も収録しましたので掲載します。
「コノハズク」:2007年6月16日 19時30分 奥大井川河畔の生息地対岸(30秒)
「アカショウビン」:2008年6月13日 6時30分 奥大井川河畔(22秒)
録音機材:Roland R-09、外部マイク:SONY ECM-T15
録音条件:44KHz、16bit、PCMステレオ録音
・「収録情報」について:
昨年6月16日の夕暮れ時の明るい時間から暗くなる30分位の間鳴いた。雨降りの日や気温が低い日は鳴かない。今年6月13日、14日の夕暮れ時は晴れで気温が低くないのに鳴かなかった。しかし前日は鳴いたと地元の方に聞いている。鳴く時期は5月下旬から6月下旬まで。夕暮れ時1日1回しか鳴かない。
・「コノハズク」ついて:
全長約20cmの小さなフクロウ。「ブッ・ポウ・ソウ(仏法僧)」と鳴く、その鳴き声から「声の仏法僧」の別名を持つ。昔は鳳来山でコノハズクが鳴き名物になったことから、愛知県の県鳥に指定されている。近年は鳳来山でコノハズクが鳴いているという情報は無い。