先日テレビを観ていたら「静かなことを表す『しーん』という擬音は本当にあるのか」という話題を取り上げており興味深く観ておりましたが、これは耳の中にある外有毛細胞(別名「ダンス細胞」)が、周りの音が小さければ小さいほど激しく伸縮運動を行うため発生する音だそうです。
この伸縮運動はすなわち人間が「より小さな音を聴こうとする動き」であり、20kHz(キロヘルツ)もの高周波に同調して伸縮可能、つまり1秒間に2万回もの伸縮運動を行える超高性能な運動機構であるため、原理の解析とマイクロマシンへの応用が現在進められているとのことです。
人間が昔からやっている「聴く」という基本的な動作の中に、とてつもない技術が組み込まれているものだなと、改めて実感致しました。
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