今日は「学校」にゆかりのある音の歴史について書きたいと思います。「歴史なんてつまらないなぁ~」と思う人もいると思いますが、学生の頃の思い出に浸ったり、昔に若返えったつもりで見てください。(現在、学生の方は今の学校生活を考えてください)
みなさんは「学校」と言われると何を思いつきますか?「授業」ですか?「部活動」ですか?「修学旅行でしょう!」と楽しかったことを思い出す人もいれば、「テストで親に見せられないような点を・・・」なんて苦い経験を思い出す人もいると思います。でも、中には「チャイムの音!」なんて人もいるのではないでしょうか。今日はあの「キ~~ンコ~~ンカ~~ンコ~~ン」と鳴る学校の「チャイム」の歴史を少し紐解いてみましょう。
この学校の「チャイム」、「どうしてあのような音なんだろう」と思った人がいると思います。実はこの「チャイム」にはモチーフとなった音楽があります。フランスのオルガニストとして知られているLouis Vierne(ルイ・ヴィエルヌ)が作曲した「ウェストミンスターの鐘」です。
この曲がチャイムに採用されたのは終戦後のことで、当時の学校ではチャイムとして空襲警報や目覚まし時計のジリリリリリといったような音が使われていたそうです。私の祖母が「当時、終戦しているのに空襲警報の音を聴くことで辛い事を思い出す人がたくさんいた」と話していたのを覚えています。このような背景や日本では昔から鐘の音をよく使用していたこともあり、同じ鐘の音である「ウェストミンスターの鐘」をモチーフにして現在のチャイムに変わっていったそうです。
そんな「チャイム」も最近では鳴らさない学校(ノーチャイム制)が増えているそうです。今までは「チャイム」で時間管理をしていたため「個人で時間管理が出来なくなる」という理由からノーチャイム制を導入しているそうです。
私の学生時代は当たり前のようにチャイムが使われていたため、なんだか寂しいような気もします。