「三線(サンシン)」

沖縄に旅行に行った際、衝動的に三線(サンシン)を買ってしまいました。

お店で3時間選びに選んだ挙句、気にいった音のものを購入しました。ところが横浜に持って帰ると、少ししっとりとした音に聞こえます。

サンシン(15秒)

沖縄の乾燥した暖かい気候の中では、軽やかな音に聞こえますが湿気の多く気温の低い本土では、音が低くなってしまようです。

この違いはなぜ発生するのでしょうか?

トランペットなど管楽器を吹き続けていると、呼気で温まってしまい音が上ずってしまうそうです。同様に私の購入した三線も気温の違いでピッチが低く聞こえるようです。

弦楽器なので弦の張りで調律できますが、同じ固体でも気温など風土の違いでずいぶん変わるものだと思いました。

ちなみに三線と三味線の違いは、三味線が犬か猫皮を張り撥で弾くのに対し、三線は蛇皮を張られており、爪で演奏するものです。演奏スタイルも違います。

飲み屋でたまたま隣に座った沖縄県人のおじさんから、こう伺いました。

「津軽は寒いでしょう?だから三味線は早く弾くの。
早く弾かないと寒くて死んじゃうからね。

沖縄は暑いでしょう? だから三線は、ゆっくりひくの。
早く弾くと暑くて汗が出て、死んでしまうからサー」

(一)