一人暮らしをしているよくお世話になる電子レンジ。電子レンジで料理を温めることを「チンする」とよく言いますね。
「チンする」
これは、有名な話ですが、シャープが日本で最初に家庭用の電子レンジを発売した際に、開発を行っていた研究所の近くに自転車屋があり、そこで自転車のベルを買ってきて、タイマーが終了したら、そのベルを鳴らしていたことがきっかけだとか。当時はまだ電子化されていなかったので、タイマーもゼンマイ式、ベルも機械仕掛けだったので、似た音になったとのこと。
それが、日本全国で、「電子レンジで料理を温めること」=「チンする」と言い換えられるほど、言葉になるとは夢にも思わなかったことでしょう。
「自転車のベル」
でもどうして「チンする」なんて言い方が定着したんでしょう?
調理をする日本語には、「煮る」、「炒める」、「焼く」、「蒸す」、「揚げる」、「茹でる」等ありますが、「温める」という調理法は、きっと無かったのではないでしょうか? 「温める」というのは、調理法ではないですが、電子レンジの出現によって、初めて調理法として、のし上がってきた。
そんな新参者の調理法に、新しい名前「チンする」がつけられた。どうなんでしょうね。
勝手な素人考えでした。
ちなみに、動作音が、そのまま言葉になってしまった身近なものって、こんなものがありました。
「ピンポンする」(玄関で呼び鈴を鳴らす)
(鈴)