今週からバレーボールの世界選手権が日本で開催されました。日本ではバレーボールはすごい人気であり、開幕戦ということも相まって、日本への応援は凄まじいものがありました。
それを見ていて思い出したのですが、あるテレビ番組で、応援(声援)の効果についての実験をしていました。その実験内容は、応援で名前を呼ばれると、脳の中の言語中枢(聴覚性言語中枢)が刺激され、その刺激の伝達により、各運動中枢も刺激され活性化されるという話でした。
スポーツの試合後のインタビューなどで、「応援に勇気を与えられた」「応援から力をもらった」とよく聞きます。マラソンでもレース終盤に沿道の応援に後押しされるとも聞きますが、それも根拠の1つのなのかもしれません。
応援のようなプラスな言葉ではなく、野次のようなマイナスな言葉でも、十分に刺激を受けるそうです。海外の野球やサッカーでは、ホームの選手には大きな声援を送りますが、反対にアウェイやビジターの選手にはブーイングが当たり前だったりします。
試合をしている選手は、相手のファンがその選手に送った野次に対して、自分に対する悪口だと認識することで奮起し、よりアグレッシブなプレーができるそうです。(選手の中には集中できなかったり、へこんでしまう人もいるそうですが...)
最近では、日本人が色々なスポーツの海外のリーグへ移籍、挑戦したりしています。最初は移籍先の言葉がわからないため、試合中に観客が自分の名前を叫んでいることに対し、熱い応援だと思い込み、気持ちよくプレーをしていたそうです。しかし、しばらく経ってから、チームメイトや通訳から、その声援が実はひどい野次だったことを告げられて、びっくりしたことがある。という面白い話もあります。
掛布選手の応援(4秒)
運動会の季節は少し過ぎてしまいましたが、スポーツをする機会があり、家族や友人が参加しているときは、ぜひ応援で名前を呼んであげましょう。予想外の好プレーが見られるかも知れません。