カラオケとエコー

みなさんはカラオケに行かれますか?私もお酒を飲んだ後、誘われて行くことがときどきあります。カラオケは、プロのように歌がとても上手じゃなくても、歌が好きであれば楽しめるものだと思います。

カラオケを楽しむ要素はいくつかありますが、要素の1つとして、歌っている人の歌が上手じゃなくても、それなりに心地好く聴こえるという点が挙げられます。(「心地好く」は少し大げさですが。。。)

その心地好く聴こえるための要素の1つして、エコーがあります。エコーとは本来「やまびこ」という意味で、山で「やっほー」という言うと声が返ってくるアレです。一般的に、エコーには2つの種類があります。1つは Delay(ディレイ) 、もう1つは Reverb(リバーブ)。Delay(ディレイ)は、やまびこをイメージしていただけるとわかりますが、言葉が聴き取れる長さで繰り返して反響している状態です。Reverb(リバーブ)は、Delay(ディレイ)の繰り返しですが、反響している1つ1つのディレイの音が区別できない状態です。音楽の演奏ホールで音が響く感じ(残響)をイメージしていただくとわかると思います。音楽の演奏ホールは壁などに音が反射し、ホールのお客さん全体へ音が届くよう設計されています。また、この反射した音が、聴衆へ心地好い残響として届くようにも配慮され設計されています。

カラオケのエコーと言われているものは、この Reverb(リバーブ)にあたりますが、音楽の演奏ホールのような残響を機械的に作り出しているのです。残響音が心地好く聞こえる理由はまだ明確になっていないようですが、そもそも日常の生活で音を聴く場合、元の音以外にどこかに反射した音も必ず聴いているのが普通であり、残響がないと逆に不快に感じることは確かです。試しに今度カラオケのマイクエコーを絞って見て歌って見てください。とても、聴き心地(歌い心地)が悪いはずです。

ちなみに、カラオケに限らずプロの歌のレコーディングでもリバーブは利用し、心地好い音に加工しているそうです。

みなさんもカラオケに行ったときには、ぜひエコーを活用して楽しく心地良い時間をお過ごしください。

かえるのうた(エコーなし)

かえるのうた(エコーあり)

(土)