日本語のアクセント

アクセントという言葉はご存知だと思います。ファッションやデザインの世界では、ある部分を強調したり目立たせたりすることですね。

日本語の世界だと、一つ一つの語について決まっている、モーラ(拍)単位の音の高低の変化のことになります。

こういってしまうとなんだか難しいので、簡単な例を挙げましょう。

たとえば「アメ」という言葉を、「ア」を高く、「メ」を低く発声してみてください。標準語だと「雨」の意味になります。逆に、「ア」を低く、「メ」を高く発声してみてください。今度は「飴」の意味になります。

これがアクセントの変化です。アクセントを変えると、意味まで変わってしまうということがわかっていただけたと思います。

アクセントは規則で決まっているものではなくて、社会的な合意の中で決まっているだけなので、一つ一つ覚えるしかありません。逆に言うと、明日から「アメ」を「低高」と発声したら「雨」のこと、と決めてしまうことは不可能ではありません。実際には大部分の人が困ると思いますけどね :-)。

また、最初に「アクセントは音の高低の変化」と書きましたが、英語だとアクセントは「音の強弱の変化」と言われています。強く発声することで、音は高くなり、長くもなります。

日本人が英語を話すのが苦手な原因のひとつに、アクセントの仕組みが違うから、という理由があるのかもしれません。

(渉)