警笛

4月に入り、新しい定期券で通勤・通学を開始された方も多いと思います。
私は通勤で、大阪市営地下鉄に乗っています。
大阪市営地下鉄は、1933年に開業した、国内最古の公営地下鉄です。
こちらも、いよいよ民営化が決まりました。
名称はまだ決まっておらず、ネットでも議論が盛り上がっています。(大阪メトロ、通称「大トロ」という候補もあがっていますが)

その大阪市営地下鉄の警笛音が、先日、テレビで話題になっていました。
ピコ太郎・古坂大魔王の一押しの「音」とのこと。
この警笛音は、元々1989年に大阪市交通局の職員の方がシンセサイザーで作曲されたものとのことです。しかし、楽譜もなく、当の職員の方も退職されたため、新型車両が出るたびに、毎回音源から聞き起こして作っているようです。
このため、型式が違うたびに微妙に音が異なるようです。

  1. 短め、やや低めの音
  2. 長め、やや高めの音

私は2のほうが、なんだか哀愁があり、好きです。

元々、列車の警笛は、蒸気機関車向けに、激しい走行音の中、より遠くまで確実に聞こえるように太く大きな重低音を発する設計がなされた「空気笛」でした。
トンネルや鉄橋の向こう側にいるかもしれない人たちへの注意喚起や、保線工事中の区間での接近を知らせるために鳴らしたり、運転士が危険を感じた場合は短い音を連打したりと、色々な状況を知らせる音としても活用されてきました。
「音で会話」ということをしていたんですね。

大阪市営地下鉄は、2018年4月に新会社に移行するとのこと。
新しい名前、新しいサービスに加え、どんな新しい「音の風景」を聞かせてくれるのか楽しみです。

(一)