偶然短歌

横浜の桜も見頃となりました。今年は「第33回全国都市緑化よこはまフェア」が開催されているため、街のあちこちで色とりどりの花壇を見ることができ、春の訪れを例年より強く感じられます。晴れた日にこうした美しい花々を見ると、俳句や短歌の一つでも…と思いますが、残念ながら私はそういった才能が全くなく、「プレバト」に出たら確実に凡人判定されそうです。

さて、俳句や短歌をゼロから作るのはなかなか難しいものですが、朝日新聞デジタル他の記事によると、すでにある文章から偶然にも“5・7・5・7・7”のリズムになったフレーズを抽出してつぶやく「偶然短歌bot」というTwitterアカウントが最近人気なんだそうです。「偶然短歌bot」では、我々がインターネットで調べものをする時によく使う「Wikipedia」の膨大な文章のなかから、短歌のリズムになっている部分をプログラムで自動抽出し、ツイートしているんだとか。

例として「偶然短歌bot」のツイートから3つ紹介します。

◆作品はコスチュームへの憧れとファンタジー性、そして戦闘
(ウィキペディア日本語版「子供向けアニメ」から)

◆対戦で軍配が大鵬に上がりながらも物言いがつき
(ウィキペディア日本語版「誤審」から)

◆ある道を右に曲がれば東大で、まっすぐ行けば公園なのね
( ウィキペディア日本語版「マッスル北村」から)

短歌として味わい深いかどうかという愉しみ方はもちろん、その出典を見てみると“その項目の解説になぜそんな文章が?”“Wikipediaにはこんな項目まで存在するの?”と思うことがあり、私はその点も面白く感じました。
IT系企業で働く者としては、他にもプログラムでインターネットから面白いものを抽出できないか?と思い、日本人としては、そういった偶然の産物に負けない名文が書けるようにならなくてはいけないと考えさせられました。

(幸)