移り変わる音

ハーレーダビッドソンというアメリカのオートバイをご存知でしょうか。まるで、心臓の鼓動音のようなダイナミックな排気音と体に伝わってくる振動はオートバイ好きの私にはたまりません。故障が多いのでは?とよく聞かれますが近年は設計・製造の精度が上がったことで故障はほとんど無く、女性でも気軽に安心して乗る事ができるそうです。ただ、とても重量があるので慣れるまで取り回しには苦労するかもしれませんが、これも醍醐味でしょう。

さて、昨年は東京モーターショーが開催されましたね。自動車の動力は内燃機関からハイブリッドや電気などに移行し、環境や燃費を考慮した次世代のコンセプトカーが話題となりました。海外からの関心も年々強くなる一方で、日本の技術力の見せ所となりそうです。

自動車だけの展示と思われている方もいるかもしれませんが、実はオートバイも展示されています。自動車同様に環境や燃費を考慮し、原付クラスの小型オートバイではすでに電気を動力としたものが市販されています。今後は次世代の移動ツールとして電気オートバイが世に出回ってくることが大いに予想されます。
ニーズがあるからとはいえ、排気音が消えてしまった単なる移動ツールのオートバイでは魅力が半減してしまうのではないかと個人的に考えていましたが、エンジンが消えることでデザインの制約が減り、これまでには考えられなかった形のオートバイも実現が可能となるそうです。ちょっとワクワクしてきますね。

こうした次世代の乗り物が増えて、近い将来に乗り物からの排気音や騒音は消え、今では当たり前のように聞こえてくる音が懐かしいと感じる日がきっとやってくるのでしょうね。

(理)