無意識に使っている「ヴァーチャル方言」

SoftbankのPepperやSONYのaiboなど、ロボットがますます身近な存在になってきています。

ロボットは標準語を話すイメージがありますが、中には関西弁を話すロボットも販売されているようです。

東北弁、関西弁、博多弁など、日本にはたくさんの種類の方言があります。
地方、県、地域…と方言は細分化でき、方言の数は数えられないほど多いです。

方言について調べたところ、現在の方言の使われ方は2種類あるようです。

  • 「リアル方言」(本方言)
  • 「ヴァーチャル方言」(仮想方言)

リアル方言とはそれぞれの地域で生活と密接に結びついた方言のことで、いつも話している方言を指します。
一方、「ヴァーチャル方言」とはリアル方言を何かのレベルで編集・加工をした方言のことだそうです。

(参考:方言とコミュニケーション――「ヴァーチャル方言」とその効能」)

例えば、関西出身ではないのに会話で「なんでやねん!!」と言ったことのある人もいるのではないでしょうか。
これが「ヴァーチャル方言」の一例です。

「なんでやねん!!」を標準語に直して「どうしてなの!!」と表現しても違和感を感じます。

方言を使うことで、表現がまるくなったり、あるいはするどくなったり。
方言だからこそ感情の微妙なニュアンスが伝わることもあるかと思います。

関西に住んだことがないから関西弁は話さないのではなく、気に入った表現があればどんどん色んな地方の方言を使って「ヴァーチャル方言」を楽しみたいです。

(曵)