いよいよ新年度に入りました。
私は通勤途中で警察署の前を横切るのですが、その日の朝はいつもと様子が違いました。大勢の署員が建物前に整列して、緊張した面持ちです。顔ぶれをちらっと覗けば、若い人がほとんどでした。
先頭の一人がホイッスルを吹き始め、隣に立っていた署員も順々に元気よくホイッスルを吹きだしました。
朝の静かな繁華街に、ホイッスルの音が響き渡ります。中には、吹き方を失敗している音も聞こえてきて、失礼ながら少し笑ってしまいました。
歩きながら背後から聞こえてくる元気なホイッスルの音で、私は新年度を元気よくスタートできた気がしました。
(理)