私はそばが大好きです。そばは外国人にも人気があり、外国人向け観光ガイドブックには「富士そば」が掲載されていて、リーズナブルに日本そばを楽しめるスポットとして有名なのだそうです。そばの旨さは国境を越えた!と言ってよいと思いますが、日本人の食べ方については、西洋では決して受け入れられていません。日本人がそばを「ズズッ」と啜る音、これは食事の音を立てないのがマナーと躾けられている西洋人には下品と感じられるからです。
日本でも口を開いたままクチャクチャ噛んだりするのは下品とされていますし、世界的にみても日本人はマナーを守るほうではないかと思ったので、なぜそばは音を立てて食べるのかを調べてみました。
説その1:大正時代の落語家が「時そば」をラジオで披露する際、そばを食べていることがわかるように音を付けたのが始まり。
説その2:冷たいそばは、空気と一緒に啜りこんだ方が味と香りを堪能できるから。
説その3:熱いそばを空気と一緒に吸い込むのは、口の中で温度を下げる効果があるから。
説その4:昔は低い御膳での食事だったから啜って食べる方が効率的だった。
説その5:そばは江戸中期以降町人が掻き込んで食べたので、勢いよく食べるもの。そのほうが粋だから。
一体どれが正しいのかはわかりませんが、日本にいる限りはズズッと啜って美味しくいただくつもりです。
(幸)