音の大きさとは空気の振動のエネルギーの大きさのことです。大きい音は、エネルギーが大きい音、小さい音はエネルギーが小さい音。どんなに大きな爆発音でも、遠くでは小さい音として聴こえます。音の大きさというのは、耳の位置での空気のエネルギーのことを言っているようです。
声の場合はどうでしょうか?たとえば小さい声であるささやき声をアンプのボリュームめいっぱいあげて増幅しても、それは大きな声とはよばず、ささやき声のままです。大きい音だけど小さい声ということです。逆に、叫び声をボリュームを下げて再生してもそれは小さい声とは言いません。大きい声だけど小さい音。声の大きさというのは、口の位置でのエネルギーのことを言っているようです。
なぜこんな違いがあるのでしょうか?これは、人間が声を聴く場合は、自分で発声した場合を想像して、その声を聴いているためと思われます。音の場合でもその音の発生メカニズムを想像できる場合は、声と同じ性質を持つものと思われます。
(太)