7月23日(日)は土用の丑の日でした。
かくいう私もその日に商店街に出かけ、うなぎを探し歩きました。鰻屋はどこも盛況で、店の前で煙を出しながら大中小の鰻が次々に焼きあがっていきます。
よく「鰻はにおいで売る」と言われますが、人が鰻をうまいと感じるのはにおいの他に音にもあると感じました。
ステーキなどを焼く音を「シズル」と最近は言うらしいです。シズルは英語のsizzleで、辞書を引くと「じゅーじゅーいう音」「鉄板で肉を焼く音」「肉汁のしたたる音」などが出てきます。
そもそもシズルは広告、マーケティング業界では広く使われている言葉であり、音が消費マインドを揺さぶることの有効性に着目しているそうです。さながら鰻屋の場合は、焼ける音、においでシズル感をだし、買い手の財布の紐を緩ませる、といったところでしょう。
とにもかくにも、この日だけはスーパーでパックで買わずに、いい音のする鰻屋で鰻を手に入れました。あの焼ける音を思い出しながら頂き、やはり最後は味覚で「うまい!」と感じました。
(両)