サッカーW杯ドイツ大会が開幕しました。初戦のドイツ対コスタリカ戦は、開催国ドイツの開幕試合とあって、さすがにスタンドは大歓声の大フィーバーでしたね。
テレビで観戦された方はお気付きになったと思いますが、今大会から審判の顔にマイクが装着されていましたね。サッカーの審判がマイクを着けてホイッスルを吹く光景はあまり見たことがありません。
どうやら前回大会の誤審騒動の反省から、主審と副審がマイクとイヤホンを装着し、試合中にお互いに交信して的確な判定をくだそう、ということになったようです。
サッカーの主審が吹くホイッスルの周波数成分は3,500~4,500Hz(ヘルツ)に集中しています。人の声のそれは 80~4,000Hzですから、ホイッスル音はかなり高い音です。サッカー場でのホイッスル音のスペクトログラム分析結果を見ると、聴こえやすいのは一目瞭然。
ホイッスル(2秒)
副審(ラインズマン)は、イアホンを通してそれだけ高い「ホイッスル」の「音」を試合中聴いているわけですから、かなり「耳」が痛くなるのでは?と少し心配です。
副審が主審に向かって「耳が痛いから、耳栓をしてもよいかな?」なんてことになると、せっかく導入したシステムが「コミュニケーション危機(機器?)」に見舞われるかも知れませんね。
(愼)