木材の違いによる音響特性

楽器で使用される木材には色々な種類があり、木材の種類によって楽器の音色に違いが出る事をご存知ですか?
バイオリンやピアノ、ギターやウッドベースに代表される楽器などがありますが、今回はエレキギターについて少し書きたいと思います。

「エレキ」ギターなんだから木材なんてなんでも良いんじゃないの?と思われる方も多いかもしれません。
ですが、実際には色々な木材を使ったギターが存在し、他の木材を使った楽器同様、各々木材の違いによる音響特性があります。

基本的な音響特性としては、

  • 固い木材ほど音の立ち上がりが早く、アタック感が強い。また、音の輪郭がハッキリしていて、高音と低音のメリハリがはっきりしている。
  • 柔らかい木材は音響的にも柔らかく、ウォームな音になりやすい。
  • 比重の軽い木材は低音の響きは少ないが、高音、中音域が埋もれることなく聞き取りやすい。

と言った具合です。

堅い木の代表としてはメイプル(楓)、ウォルナット(栗)など。
柔らかい木はポプラなどです。

上に上げた例はあくまで傾向であって絶対ではありません。
木材そのもののクオリティーや、気温や湿度などにも大きく影響されます。

是非色々な木材のものを自分の手に持ってみて、音を直接感じてみてください。

(雅)