メロディーロード

最近自動車のテレビCMで使われ、また小さな話題になっているようですが、先日群馬県内でこのメロディーロードを偶然体験する機会がありました。
車内には、地元の友人が1人と東京からの男性3人。友人から説明を受け、東京のおじさん達はもう興味津々でスタートポイントに向かいました。
事前に予備知識として曲名を聞いていたこともあり、カクテルパーティー効果と言うらしいですが、自分の脳が都合よく情報を取捨選択してくれたらしく、かなり鮮明にメロディーは聞こえたのでした。

調べてみたところ、北海道の小さな建設会社さんが10年ほど前に考案された舗装技術である、ということを今回初めて知りました。今では、日本で20数か所、中国にも輸出しているそうです。
技術的には、「アスファルトおよびコンクリート舗装路面に深さ3mm~6mm、幅6mm~24mm、長さ2.9m~3.1mの溝を道路横断方向に複数切削することにより、車両走行時に発生する舗装とタイヤとの接触走行音を適切に設定することで、走行音があたかも音楽を奏でるかのような効果を狙ったものである。」とのことで、道路の排水対策の他、速度超過抑制や眠気防止、観光PRなどの効果が期待できるそうです。

但し、このメロディーが逆に騒音となるケースもあるようで、居住区域近くには向かないとか。音が車の中だけにしか入ってこないというような技術ができればすごいですね。

(模)