11月3日に、プロ野球の楽天が創立9年目にして日本シリーズ初優勝を成し遂げ、東北中、日本中が歓声に包まれました。
歓声は応援されている人、野球の場合は選手たちに力を与えますが、その逆のため息はどうでしょう?もし楽天があの試合で負けていたら、きっと多くのため息が日本中を包んだのではないでしょうか。
つい最近、テニスのクルム伊達公子選手が日本での試合中、「日本はため息ばっかり!」と苛立ちを見せた一幕がありました。これは伊達選手が良い所でミスをした時に、応援するファンの口からこぼれたため息について言及したものでした。
多くのプロテニス選手は、1年のほとんどを海外で過ごします。伊達選手は今回、「海外でミスをした時の周りの反応は”Oh”で、日本人の”あぁ~…”とか”はぁ~…”ほどネガティブな意味を持たない」と指摘したんだとか。
このため息、応援するファンとしては出てしまうのも無理はないと言いたい所。
しかし実際にとあるテレビの実験で、人間はため息を聞いた時にストレスを感じたり、集中力が落ちたりする反応が、脳の動きから出たそうです。
「ため息を吐くと幸せが逃げる」なんてよく言いますが、これは案外科学的にも間違いではないのかもしれません。
宇宙飛行士の若田光一さんが、日本人初のISS国際宇宙ステーションの船長としての任務を全うするために、宇宙に飛び立ちましたが、その時日本で上がった歓声のように、人々に元気を与える”音”を出せる人でありたいと思います。
(路)