人間の聴覚で起こってしまう現象の一つです。
ピアノでド、ミ、ソを同時に押すと、ドの音の高さが聞こえてくると思います。
ここでドをなくし「ミ、ソ」を同時に押すとミの音の高さが中心になってドの音の高さは聞こえてこないはずです。
ですが、実際に聞くとドの音の高さも聞こえているように感じます。
このように、基になる倍音がないのにもかかわらずその基になる音も聞こえてきてしまう現象のことをミッシング・ファンダメンタルと言います。この現象は耳で聞いているのではなく、脳で聞いていると言われています。
実際にこの現象を利用して、低域強調をおこなうことに利用されていたりします。過去にデモレベルではありますが聞いたことがあり、低域強調されているなと実感できました。意外なところで使われているんだなとこのデモを聞いたときに思いました。
また機会がありましたら、面白そうな聴覚の現象を紹介いたします。
(篤)