飛行機が音速を超えたのは、いつだと思いますか?
それは、1947年の米国のX-1というロケットエンジンを搭載した実験機が初めてだそうです。これは終戦の2年後ですね。
その当時は、音速を超えるということにとても心理的な恐怖があって、本当に何か硬い壁があるのではといったことが真面目に心配されていたそうです。
ところで、音速は時速1,200kmぐらい(秒速340m)です。
第二次世界大戦当時は、ジェットエンジン、ロケットエンジンが大戦後期に出てきましたが、当然主流はレシプロエンジン+プロペラの戦闘機でした。
日本と米国の代表的な戦闘機の速度は、ゼロ戦:560km/h、烈風:624km/h、F6Fヘルキャット:610km/h、F8Fベアキャット:678km/h、F4Uコルセア:717km/hなので、水平飛行では全く音速に近づけません。急降下時には1,000km/hぐらいまで出せた機体もあるとのことですが、それでも200km/hぐらい不足。レシプロ機では音速は超えられなかったのでした。
むかし、松本零士氏が書いた短編の漫画でも、レシプロ戦闘機の急降下で音速を超えるストーリーがありました。
ちなみに、最速の戦闘機は、旧ソ連のMiG-25フォックスバットのマッハ3(3,760km/h!)だそうです。そして、私たちが乗るジャンボジェットのような旅客機の巡航速度は、900km/hぐらい、2003年に飛ばなくなったコンコルドは、マッハ2で飛んでいたそうです。
一度は乗ってみたかったものです。
(鈴)