「アンガマー」

北京オリンピックの最中でテレビが気になる折ですが、夏季休暇で石垣島に行きました。

今年は旧盆と重なったため、石垣の伝統的なお祭りである「アンガマー」を見ることができました。「アンガマー」とは、あの世からの使者であるウシュマイ(お爺)とウミー(お婆)が子孫(ファーマー)と呼ばれる花子を連れて現世に現れ、石垣島の家々を訪問、珍問答や踊りなどで祖先の霊を供養するという行事です。中でも踊りの間にある、とんち問答が面白い。

観客:「オジイ、グソー(あの世)の心得は何かね?」
ウシュマイ:「友達を誘わず、一人で来ることサー」

ウシュマイ、ウミーは裏声で会話します。裏声を使うことで「非日常」、「神聖さ」をあらわします。

アンガマー(動画)

奄美民謡も裏声を良く使いますね。

更に「アンガマー」は沖縄本島のエイサーと同じように日本から渡来した「念仏踊り」を起源とし、これに八重山独自の踊りや風習が結びついたと考えられていますが、「アンガマー」で使われている面は、中国雲南省の少数民族「ミャオ族」の仮面と瓜二つだそうです。

沖縄は昔から中国との関係は深く、東南アジアの玄関口なのだなあと改めて感じた次第です。

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