夏の風物詩の声として親しまれてきたカジカ蛙の声が最近は各地の有名な生息地では聞かれなくなりました。これが蛙の声かと思えない綺麗な声で鳴きます。昔の川は綺麗でしたので、町の中を流れる川でも鳴いていました。仙台市内を流れる広瀬川で鳴くカジカ蛙の声は名物でしたが今は居ないようです。最近は深い山の清流にしか見られなくなりました。対照的な声で鳴く蛙としては沼に生息して牛の声のようにボオー、ボオーと鳴くウシ蛙(外来種、食用蛙)がいます。では奥大井川で収録しましたカジカ蛙の声をお聞きください。
・「カジカ蛙の鳴き声」:2007年6月16日 19時40分 奥大井川接岨峡温泉(14秒)録音機材:Roland R-09、外部マイク:SONY ECM-T15
録音条件:44kHz、16bit、PCMステレオ録音
・「カジカ蛙」ついて:
山地の川沿いの森林などに棲み、昆虫やクモを食べる。雄は繁殖期になると渓流の水面上に出た石の上で鳴き、縄張り宣言をする。繁殖期は五月から八月頃で、その間鳴く。
・「収録情報」について:
朝早くから夜遅くまで鳴きます。川石の上で鳴きますが、録音しようとして近づくとすぐ川に飛びこんでしまうので、離れてしか録音ができません。今回は静岡県本川根町接岨峡温泉の大井川にかかる橋の上から夜収録したものです。
(河)