春を感じたくて桜を求め、桜を見ると日本に生まれ育ってよかったなどと感じることの多い季節です。春は出会いと別れの季節でもあります。入学式、入社式、卒業式、送別会。卒業式と聞くと、蛍の光のメロディが頭に浮かびます。
蛍の光(37秒)
もとはスコットランド民謡で、知り合いとの宴の最後に再会の願いをこめて歌うそうです。やはり別離の思いに似合うメロディなのでしょうか。このメロディに心惹かれたのは日本人ばかりでなく、古くから各国によく知られているようです。
最近は卒業式も多様化が進み、蛍の光も歌われなくなってきていると聞きます。年代を問わず知っている歌があるのはいいことなのに、などと思うのは年をとった証拠でしょうか。
お店の閉店時間に、言葉でアナウンスがなくても蛍の光を聞くと、気持ちに区切りがついて、買いそびれた商品に再会を願いつつ(?)帰途に着きます。音楽の力と習慣の力に敬服します。
(斎)